【書評】『小さくはじめよう』レビューと感想

2025年5月5日

当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

今回は『小さくはじめようー自分らしい事業を手づくりできる「マイクロ起業」メソッド』の書評をしていきます。

本書は、これから自分の事業を持ちたい人や副業を検討している人に向けて、“幸せ”を起点としたマイクロ起業の考え方と実践方法を丁寧に教えてくれる一冊です。

書籍紹介

書籍名	小さくはじめようー自分らしい事業を手づくりできる「マイクロ起業」メソッド
著者	斉藤徹
出版社	ダイヤモンド社
発売日	2023年3月1日

概要

小さくはじめようー自分らしい事業を手づくりできる「マイクロ起業」メソッド

created by Rinker

¥2,079 (2025/06/16 15:23:52時点 Amazon調べ-詳細)

『小さくはじめよう』は、著者・斉藤徹さんの30年以上にわたる起業経験と経営理論、さらに現代の潮流である「幸せ視点の経営」を融合させて構築した「マイクロ起業メソッド」を紹介する実践的なガイドです。大きな資金や人員を必要とする旧来のスタイルではなく、「自分の好きや強み」を起点に、無理なく小さく始めていくスタイルを提案しています。

本書では、アイデアの発想から事業化、顧客との接点の持ち方、製品・サービスの磨き方に至るまで、段階的かつ体系的に解説されています。また、生成AI（ChatGPT）を活用してアイデアの幅を広げる工夫も随所にちりばめられており、これからの時代に合った柔軟な起業スタイルが描かれています。特に印象的なのは「幸せの連鎖」を軸に置いた事業づくりの姿勢で、利益追求を超えて人と社会に価値を届けたいという思いが伝わってきます。

本書を読むことで得られること

「幸せ視点」での事業の作り方が理解できる
利益よりも関係者の幸福を重視する価値観が、持続可能な起業のカギであることが解説されています。
好きや強みを活かしたアイデア発想法がわかる
Why・What・Howの3ステップで、自分の本質に根ざしたビジネスアイデアを導き出せます。
ChatGPTを活用した思考整理法が学べる
対話型AIを使ってアイデアを発展させる具体的な方法が紹介され、誰でも取り組みやすくなっています。
ゼロからの事業づくりのステップが具体的に学べる
CPF、PSF、PMFという3つの段階で、リスクを管理しながら事業を進化させる考え方が体系化されています。
事業と人生を重ねて考えるきっかけが得られる
自己実現を通じた事業づくりの意義が語られ、起業が単なる手段ではなく生き方そのものであることに気づけます。

本書を読んだ感想

読了後にまず感じたのは、「自分にもできそう」という前向きな気持ちでした。大きなビジョンや資本がなくても、自分の好きなことや得意なことを出発点にすれば、それが事業のタネになるという考え方は、多くの人に希望を与えるのではないでしょうか。著者自身が“幸せを起点に”という言葉を繰り返すように、本書は事業を通じた自己実現や社会貢献を大切にしており、起業を通じて人としても成長していける、そんな温かみのある内容でした。

また、ChatGPTなどの生成AIを活用する視点も新鮮でした。事業アイデアを出すのが苦手な人にとって、壁打ち相手としてAIを使うという提案は非常に実用的で、現代的です。実際に読んでみると、自分の中にある「まだ言語化されていない思い」に気づかされ、読みながら何度も手を止めて自分に問いかけてしまうような時間になりました。起業に関心がある人だけでなく、自分の生き方を見つめ直したい人にも刺さる一冊です。