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【書評】 『池上彰の行動経済学入門』 レビューと感想

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今回は『池上彰の行動経済学入門(働く君に伝えたい「本物の教養」)』の書評をしていきます。

本書は、複雑に見える経済の動きが、実は人の「感情」や「行動」によって動かされていることをやさしく解き明かしてくれる、教養としての行動経済学の入門書です。

目次

書籍紹介

書籍名池上彰の行動経済学入門(働く君に伝えたい「本物の教養」)
著者池上 彰
出版社学研プラス
発売日2022年3月10日

概要

本書は、「働く人が身につけておくべき教養」として、行動経済学をわかりやすく解説することを目的とした一冊です。経済学と聞くと難解な数式や専門用語を思い浮かべがちですが、行動経済学はむしろ人間の直感や心理に基づく「非合理な行動」に注目する学問であり、私たちの毎日の選択や仕事の中にあふれています。

本書では、経済は理論通りに動かないという前提に立ち、人はどうして間違った選択をしてしまうのか、なぜ目先の利益にとらわれやすいのか、またその“クセ”を逆手にとったビジネスや広告戦略など、実生活に根ざした話題が満載です。章ごとにテーマが明確に分かれており、「プロスペクト理論」「現在バイアス」「ナッジ」などの重要概念も具体例とともに紹介されています。コラムや身近な事例も多く、堅苦しさを感じずにスラスラ読める構成になっています。

本書を読むことで得られること

  • 人間の非合理な意思決定の理由がわかる
    感情や直感が行動にどう影響するかを、理論と実例で解説しています。
  • 日常や仕事での「なぜそうなる?」が理解できる
    セールス手法や広告、身近な選択に潜む行動経済学の視点が豊富です。
  • ビジネス戦略に使われる心理的テクニックを学べる
    松竹梅の価格設定や限定商法など、説得力ある解説で納得感があります。
  • より合理的な判断をするためのヒントが得られる
    フレーミングや現在バイアスなど、判断ミスを防ぐための視点が手に入ります。
  • 教養としての経済学的な思考法が身につく
    抽象的な理論だけでなく、実践に生きる知識が身につきます。

本書を読んだ感想

「行動経済学」という言葉は知っていても、なんとなく難しそうで距離を感じていました。けれども本書は、池上彰さんの軽やかな語り口で進んでいくため、まるでニュース解説を聞いているような感覚で読み進めることができました。特に、「損したくないから行動が変わる」というプロスペクト理論の話や、選択肢の見せ方ひとつで人の判断が揺らぐという事例は、自分の日常にも思い当たるものが多く、思わずうなずきながら読みました。

また、「人は合理的に動く存在ではない」という前提に立った解説は、現代のマーケティングや働き方を理解するうえでとても役立つ視点だと感じました。広告の言い回しひとつにこんなに意図が詰まっているのかと驚かされ、自分が知らずに誘導されているかもしれないとハッとする場面も。

行動経済学の基本を押さえつつ、実生活とつなげて考えられる構成なので、知識ゼロからでも安心して読み始められます。

本書の評価

★★★★★

非常に読みやすく、行動経済学のエッセンスがコンパクトにまとまった良書です。教養として経済学を知りたい人にも、仕事や生活に活かしたい人にも、どちらにも刺さる一冊。初学者から経験者まで幅広くおすすめできます。

本書がおすすめな人

  • 行動経済学に初めて触れる人
    やさしい解説でスムーズに入門できます
  • 広告やマーケティングの仕組みに興味がある人
    人の行動を動かす原理がわかります
  • 普段の意思決定を見直したい人
    損得の錯覚や思い込みを客観視できます
  • 社会人として教養を深めたい人
    経済を心理から読み解く新たな視点が得られます
  • 部下や子どもにわかりやすく伝える力をつけたい人
    日常の事例が豊富で伝えるヒントにもなります

まとめ

『池上彰の行動経済学入門』は、教養としての経済学をわかりやすく学びたい人にぴったりな一冊です。私たちが何気なくしている選択や判断に、どれだけ心理的な影響があるのかを知ることで、世の中の見え方が少し変わってきます。働く人こそ持っておきたい「行動経済学」というレンズを、この本で手に入れてみてはいかがでしょうか。

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