MENU

【書評】 『実践型クリティカルシンキング 特装版』 レビューと感想

当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

今回は『思考の質を高める 構造を読み解く力』の書評をしていきます。

本書は、日々の仕事や学びのなかで「読み解く力」と「伝える力」を高めたい人に向けて、“構造を捉える”という視点から思考の精度を鍛える方法を紹介しています。読解力と論理的思考力を底上げしたいすべての人におすすめの一冊です。

目次

書籍紹介

書籍名実践型クリティカルシンキング 特装版
著者佐々木裕子
出版社ディスカヴァー・トゥエンティワン
発売日2024年6月(復刊)

概要

created by Rinker
¥1,584 (2025/05/18 09:55:51時点 Amazon調べ-詳細)

『実践型クリティカルシンキング』は、現代のビジネス環境において求められる「考える力」を実践的に身につけるための一冊です。著者の佐々木裕子氏は、クリティカルシンキングを「目指すものを自ら設定し、それを戦略的に達成するための思考法」と定義しています。つまり、本書は単なる論理的思考の解説書ではなく、実際に何かを成し遂げたいときにどのように課題を見極め、最適な手を打つのかを考えるトレーニングブックです。

本書では、クリティカルシンキングに必要な3つのステップ(目指すものを定義する・問題を明確にする・打ち手を考える)を中心に、豊富な演習や事例を通して学んでいきます。大谷翔平選手の高校時代の自己分析シートを例に、明確な目標設定と具体的な行動計画の重要性を紹介する場面も印象的です。

本書を読むことで得られること

  • 目標達成に向けた戦略的思考力が身につく
    「目指すものを定義する」「ギャップを把握する」「打ち手を考える」という流れを繰り返すことで、目標達成への道筋を論理的に描けるようになります。
  • 経験がない分野でも判断できる力が養われる
    前例のない状況でも仮説思考を用い、自ら考え抜くスキルが磨かれます。
  • 会議やプレゼンで説得力を持つ説明ができるようになる
    自分の判断の根拠を他人にわかりやすく説明する訓練が含まれており、論理的な伝え方が習得できます。
  • 思考を深めるためのフレームワーク活用法がわかる
    3Cや4P、マトリクス分解などを、ツールとしてどう使えばよいかの具体例とともに解説されています。
  • 実践を通じて自分の思考の癖や課題を客観視できる
    演習問題を通して手を動かしながら学べるため、自分の思考の偏りや足りない視点に気づきやすくなります。

本書を読んだ感想

最も印象的だったのは、クリティカルシンキングが「ツール」であるという明確な位置づけです。ただの分析や論理整理ではなく、あくまで「目標達成のために使う手段」として紹介されており、現実に即した使い方を重視している点に共感しました。たとえば、会議での思考停止や目的の不明確さといった、日常的なビジネスの課題を取り上げ、そこにどうクリティカルに向き合うかが具体的に描かれています。

また、演習を通して自分でも考える時間があるのが特徴で、読んで終わりではなく「やってみる」ことが前提になっている構成も魅力的です。論理のフレームワークを学ぶ本は多くありますが、本書のように「実践→振り返り→再実践」の流れで身につけるスタイルは貴重だと感じました。

本書の評価

★★★★☆

思考力を鍛える本は数あれど、「どう考えるか」だけでなく「何のために考えるのか」まで突き詰めている点が秀逸です。演習形式で自分ごととして取り組める点も魅力。ただし、全体を通じてある程度のビジネス経験がある前提で書かれている印象があり、学生や新人には少し難しく感じる場面もあるかもしれません。

created by Rinker
¥1,584 (2025/05/18 09:55:51時点 Amazon調べ-詳細)

本書がおすすめな人

  • 自分で考える力を高めたい人
    目的思考で課題に向き合う習慣が身につきます
  • 論理的に問題を整理できるようになりたい人
    ステップに沿った分解手法が豊富です
  • 会議や提案で説得力を持たせたい人
    説明力と論拠の伝え方の具体例が多くあります
  • 思考の型を身につけたい人
    3つの基本ステップが思考の土台になります
  • フレームワークを活用したいが使い方がわからない人
    実際の場面での使い方が丁寧に解説されています

まとめ

『実践型クリティカルシンキング 特装版』は、ただの知識ではなく、「考える力を自分の武器にする」ことを目指した一冊です。特に、自分の目標に向かって、論理的かつ具体的に動きたいという人には最適です。フレームワークや論理構造にとらわれず、実践から学ぶことを重視しているため、読むたびに新たな気づきが得られる内容になっています。

created by Rinker
¥1,584 (2025/05/18 09:55:51時点 Amazon調べ-詳細)

電子書籍を読むならAmazon Kindle Unlimitedがおすすめ

Kindle Unlimitedとは、Amazonが提供する電子書籍読み放題サービスです。

Kindle Unlimitedの料金は、月額980円(税込)で利用でき、30日間の無料お試し期間があります。技術書であれば、1冊1,000円以上する本が多いため、1冊読むだけで月額料金の元を取ることができます。

さらには500万冊以上の電子書籍が読み放題です。初回30日間は無料体験があるので合わなかったら無料期間中に退会してしまいましょう。

移動中や作業中に読書するならAudibleがおすすめ

Audibleは、Amazonが提供するオーディオブックおよびオーディオコンテンツの配信サービスです。

書籍の朗読版(オーディオブック)や、ポッドキャスト、オリジナルの音声コンテンツをスマートフォンやタブレット、PCなどで聴くことができます。本を読む時間が取れない場合でも、通勤中や家事をしながら本を「聞く」ことができる。

Audibleの料金は、月額1500円(税込)で利用でき、30日間の無料お試し期間があります。サービスをお試しで使ってみて、合わなかったら無料期間中に退会してしまいましょう。

  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次