【書評】『小さく分けて考える「悩む時間」と「無駄な頑張り」を80％減らす分解思考』レビューと感想

2025年6月8日

当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

今回は『小さく分けて考える「悩む時間」と「無駄な頑張り」を80％減らす分解思考』を書評していきます。

本書は、物事が進まない原因を“思考の構造”から解き明かし、効率的に成果を出すための「分解思考」を紹介しています。考えているつもりでも進まない、悩みが尽きない…そんな方にとっての処方箋になる一冊です。

書籍紹介

書籍名	小さく分けて考える「悩む時間」と「無駄な頑張り」を80％減らす分解思考
著者	長期株菅原健一
出版社	ダイヤモンド社
発売日	2023年7月

概要

小さく分けて考える　「悩む時間」と「無駄な頑張り」を80％減らす分解思考

created by Rinker

¥1,485 (2025/06/16 02:39:35時点 Amazon調べ-詳細)

本書では、仕事や人生における悩みや非効率な努力の多くは、「大きすぎて曖昧な課題」に取り組んでいることが原因だと説かれています。そこで著者は、問題を“小さく分けて考える”ことで、手がつけやすく明確な課題に変える「分解思考」という方法を提案しています。

「うまくいく人」と「うまくいかない人」の違いは、問題の捉え方にあるとし、分解思考を実践することで、悩みを整理し、本当に重要な行動に集中できるようになると語ります。また、GoogleのOKRや大谷翔平選手の目標シートを例に、「分解」の具体的な活用方法にも触れられており、ビジネスだけでなく自己実現にも応用可能です。

本書を読むことで得られること

思考が整理され、悩む時間を大幅に減らせる
問題や目標を細かく分けて考えることで、具体的な行動に落とし込めるようになります。
無駄な努力や空回りから抜け出せる
「やらなくていいこと」を見極める視点が手に入り、成果につながる行動に集中できます。
チームや他人との認識ズレを減らすことができる
目標を分解し、数値や行動単位に落とし込むことで、共有しやすくなります。
成果に直結するタスクの見極め方が学べる
「努力」よりも「構造」に目を向けることで、短時間で効果のある働き方が可能になります。
思考や感情に流されない自分を作れる
感情と事実を分けて考えることで、冷静な判断がしやすくなります。

本書を読んだ感想

「頑張っているのに成果が出ない」「なんとなくモヤモヤして手が止まる」——そんな日常的な悩みに、真正面から答えてくれる内容でした。特に印象に残ったのは、“分解することで初めて問題が具体的になる”という考え方。やる気や気合で解決しようとしがちな場面こそ、立ち止まって“考え直す力”が求められるのだと実感しました。

また、著者の実体験や企業支援のエピソードも豊富で、理論だけでなくリアルな活用シーンがイメージしやすいのも魅力です。読み進めるうちに、自然と自分のタスクや悩みを分解して考えてしまう構成になっており、読後すぐに実践したくなる内容でした。