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【書評】 『金利を見れば投資はうまくいく』 レビューと感想

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今回は『改訂版 金利を見れば投資はうまくいく』を書評していきます。

本書は、「金利は景気のカナリア」であるという視点から、金利を通じて景気を先読みし、投資に活かす方法をわかりやすく解説した一冊です。難しそうな経済の話を、四季になぞらえて整理してくれる点が特徴です。

目次

書籍紹介

書籍名改訂版 金利を見れば投資はうまくいく
著者堀井正孝
出版社かんき出版
発売日2023年10月

概要

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「金利を見れば、景気がわかる」「景気がわかれば、投資がうまくいく」——本書はこのシンプルな論理をベースに、金利という指標を使って投資判断を行うための思考法を解説しています。著者は30年以上にわたって資産運用の世界で活躍してきたプロフェッショナルであり、豊富な実務経験に基づいた知見が丁寧に語られます。

ポイントとなるのは「金利は炭鉱のカナリア」との比喩。景気後退や市場の異変をいち早く知らせてくれる重要なサインとして、特に「政策金利」「10年国債利回り」「社債スプレッド」の3つの金利に注目することで、景気の“今”と“これから”を読み解く術が紹介されます。

また、金利と景気の関係性を四季(春夏秋冬)に例えて整理しながら、過去のリーマンショックやコロナショックのケーススタディも取り入れて、理論と実例の両面から理解を深められる内容となっています。

本書を読むことで得られること

  • 金利の動きから景気の先行きを読む技術が身につく
    「長短金利差の逆転」「社債スプレッドの拡大」など、景気サイクルと金利の連動性を丁寧に解説しています。
  • 投資判断の“タイミング”を自分で測れるようになる
    景気の四季(春夏秋冬)に応じて、適した投資対象を考える方法が紹介されています。
  • 金融ニュースの本質を読み取る目が養える
    表面的な情報ではなく、金利を通じて本当の経済の流れが見えてくる構成です。
  • 株式・債券・為替の連動性が理解できる
    米国の金利が世界経済に与える影響や、ドルの流動性による新興国経済への波及までを網羅しています。
  • データを使った投資環境スコアで自分の判断軸が作れる
    客観的な数値に基づいて、投資に適した季節(局面)を見極める手法も紹介されています。

本書を読んだ感想

金利というと、どうしても難解で専門的なイメージがありますが、本書では「投資と景気のつながり」を生活感覚に落とし込んで説明してくれるため、とても読みやすかったです。特に印象的だったのは、「今の投資、そのままでいいですか?」という問いかけ。なんとなく選んでいる商品に対して、金利という“客観的な指標”を持つことで、ちゃんと自分で考える投資家になれるというメッセージが伝わってきました。

また、景気の変化を春夏秋冬に見立てて、今がどの局面かを金利の動きから探る構成は、ビジュアル的にも感覚的にも理解しやすく、知識としてだけでなく“使える”情報として腹落ちします。投資初心者だけでなく、感覚頼りでやってきた中級者にとっても、学びの多い一冊だと思います。

本書の評価

★★★★★

理論と実践が見事に融合された一冊で、金利の知識ゼロでもスムーズに読み進められます。市場や投資商品の裏にある「景気の流れ」をつかむための指南書として、非常に信頼できる内容でした。経済ニュースをもっと深く理解したい方、投資で失敗した経験のある方には特におすすめです。

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本書がおすすめな人

  • 経済の基礎知識から投資に活かしたい人
    金利から景気を読み取る視点が初歩から学べます
  • 投資タイミングを見誤って失敗したことがある人
    景気の局面と金利の関係を整理できるようになります
  • NISAやiDeCoなどの運用を始めたい初心者
    手軽に市場の“今”を判断する基準が得られます
  • 経済ニュースをもっと理解したい人
    日米欧の動きと金利の影響がリンクして学べます
  • 景気に合わせた資産配分を考えたい人
    投資環境スコアや四季のフレームが参考になります

まとめ

『改訂版 金利を見れば投資はうまくいく』は、難しそうな経済の話を、日常や四季の感覚に落とし込みながら解説してくれる、まさに“目からウロコ”の一冊です。金利を見れば、景気が見える。景気が見えれば、投資が整う。そう実感させてくれる知識と視点が、この本には詰まっています。投資に迷ったとき、立ち戻る軸を持ちたい方に、ぜひ読んでいただきたい内容です。

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