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【書評】 『みんな違う。それでも、チームで仕事を進めるために大切なこと。』 レビューと感想

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今回は『みんな違う。それでも、チームで仕事を進めるために大切なこと。』を書評していきます。

本書は、アドラー心理学をベースに、多様な価値観を持つ人々が集まる職場で、リーダーとしてどう関わり、チームを導くべきかを示した一冊です。上からの指導ではなく、信頼と対話によるチームづくりを目指す方にぴったりの内容です。

目次

書籍紹介

書籍名みんな違う。それでも、チームで仕事を進めるために大切なこと。
著者岩井俊憲
出版社かんき出版
発売日2022年7月

概要

本書は、現代の多様な職場環境におけるチームマネジメントのあり方を、アドラー心理学の観点から紐解いた実践的なガイドです。「みんな違ってあたりまえ」の時代に、リーダーはどう振る舞えばいいのか、部下とどう向き合い、チームを動かしていくべきかを5つの章に分けて丁寧に解説しています。

ポイントは、リーダーが上から支配するのではなく「横の関係」を築き、信頼と協力の上に成り立つチームを育てること。そのために必要なのは、「建設的な視点をもつ」「価値観をチューニングする」「反応しすぎない」「安心と信頼の場をつくる」「目的と目標を明確に持ち続ける」といった考え方です。

アドラー心理学の本質に触れながらも、職場での具体的なシーンを交えて解説されており、読みやすく実践的な構成になっています。

本書を読むことで得られること

  • チームを動かすために必要な「横の関係」の築き方がわかる
    上司と部下の関係を役割の違いと捉え、対等な立場で信頼を育てる考え方が示されています。
  • 考え方や価値観が違う部下との向き合い方が学べる
    「正しい/間違い」ではなく「建設的/非建設的」の軸で対話する姿勢がポイントです。
  • 自分の感情に振り回されないリーダーのあり方が身につく
    「課題の分離」によって、反応ではなく冷静な対応ができるようになります。
  • チームに心理的安全性を生み出すコミュニケーション術がわかる
    共感、信頼、尊重のスキルを丁寧に解説し、実践的なヒントを多数紹介しています。
  • リーダーとして目標を掲げ続けるための軸が定まる
    目先の成果ではなく、目的を見失わずにチームを導く姿勢の大切さが語られています。

本書を読んだ感想

人間関係が複雑化しがちな現代の職場において、「正しさ」でぶつからずに「解決策」に目を向ける姿勢は非常に共感できました。特に印象に残ったのは、「怒っている人には目的がある」という指摘。感情の裏側にある意図や動機に目を向けるだけで、関係性は驚くほど変わるものだと気づかされました。

また、「課題の分離」という考え方は、部下の行動に過剰に反応して疲れてしまうリーダーにとって、非常に役立つ視点です。やさしい語り口ながらも、組織の中で本当に必要なコミュニケーションのあり方を、深く考えさせてくれる一冊でした。

本書の評価

★★★★★

職場の多様化・フラット化が進む中で、リーダーに求められる姿勢を的確に示してくれる本です。アドラー心理学を基盤とした“信頼と協力”のマネジメントスタイルは、現場で実践しやすく、すぐに役立てられる内容でした。すべてのリーダーに読んでほしい一冊です。

本書がおすすめな人

  • 多様な価値観を持つ部下との関わりに悩んでいる人
    正しさよりも解決思考で進むためのヒントが得られます
  • 部下を信頼して任せたいけれど不安なマネージャー
    課題の分離による距離感の保ち方が学べます
  • チームの雰囲気を良くしたいリーダー
    共感・安心・信頼を育てる関わり方が身につきます
  • アドラー心理学に関心があるビジネスパーソン
    理論と実践をバランスよく学べる構成です
  • 指導に自信が持てず、関わり方に迷っている方
    「正解がない時代」における考え方の軸が得られます

まとめ

『みんな違う。それでも、チームで仕事を進めるために大切なこと。』は、価値観や働き方が多様化する現代において、リーダーに必要な“信頼をベースにしたマネジメント”を丁寧に教えてくれる一冊です。上司と部下、メンバー同士の「違い」を乗り越えながら、一緒にゴールを目指すための実践知が満載です。職場の人間関係やチーム運営に悩んでいる方には、まさに最良のガイドブックになるでしょう。

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