MENU

【書評】 『図解 組織開発入門 組織づくりの基礎をイチから学びたい人のための「理論と実践」100のツボ』 レビューと感想

当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

今回は『図解 組織開発入門 組織づくりの基礎をイチから学びたい人のための「理論と実践」100のツボ』を書評していきます。

本書は、難解に思われがちな「組織開発」を、図解と事例を交えてわかりやすく解説した入門書です。実務経験豊富な著者による、組織を“良くする”ための実践知が100のツボに凝縮されています。

目次

書籍紹介

書籍名図解 組織開発入門 組織づくりの基礎をイチから学びたい人のための「理論と実践」100のツボ
著者坪谷邦生
出版社技術評論社
発売日2023年5月

概要

created by Rinker
ディスカヴァー・トゥエンティワン
¥2,860 (2025/07/07 23:17:01時点 Amazon調べ-詳細)

本書は、組織開発(OD)の基本を100の「ツボ(ポイント)」に分けて、図や事例とともに解説した一冊です。「組織をどう良くするか」という問いに対して、学術的な理論だけでなく、著者自身の20年以上にわたる人事・コンサル経験に基づく知見が詰め込まれています。

内容は、組織の定義から始まり、チェンジエージェント、サーベイ・フィードバック、対話型組織開発、学習する組織、ティール組織、さらには企業文化や理念浸透、ビジョナリーカンパニーに至るまで、幅広いトピックを網羅。それぞれの章は独立して読める構成となっており、興味のあるテーマから読み進めることができます。

単なる制度設計や仕組みづくりではなく、「人と人との関係性」に働きかけることの大切さが全体を貫いており、まさに組織に“血を通わせる”ための実践書といえます。

本書を読むことで得られること

  • 組織開発の全体像を体系的に理解できる
    歴史や理論から最新のアプローチまでを100の視点で学べます。
  • 実務で使える組織改善の具体的な技法がわかる
    対話型開発やサーベイの活用法など、すぐに実践できる知見が豊富です。
  • 組織の“ハード”と“ソフト”両面の重要性がわかる
    仕組みだけでなく人間関係に働きかけるアプローチが示されています。
  • リーダーやマネジャーの“あり方”が問われる
    組織はリーダーの意識以上に発達しないという視点が印象的です。
  • 組織にかかわるすべての人の意識変革のヒントになる
    現場のメンバー1人ひとりが“組織をつくっている”という認識が持てます。

本書を読んだ感想

「組織開発」という言葉が、ただのバズワードになってしまっている現場も少なくない中で、本書はその本質をしっかりと言語化してくれていると感じました。印象的だったのは、“仕組みをつくるだけではなく、そこに血を通わせなければ意味がない”という一節。制度だけ整っていても人は動かない——そのことを繰り返し、丁寧に解きほぐしてくれます。

また、100のツボそれぞれが短く区切られており、通勤時間や仕事の合間に少しずつ読める構成もありがたいポイントです。どこから読んでも学びがあるというスタイルが、実務に取り組む人にとって非常にありがたいと感じました。

本書の評価

★★★★★

組織開発に興味があるすべての人におすすめできる、まさに“決定版”の入門書です。理論と実践、過去と未来、個人と組織をつなぐ構成が秀逸で、「自分の組織をもっと良くしたい」と願う人の背中を押してくれる一冊でした。

created by Rinker
ディスカヴァー・トゥエンティワン
¥2,860 (2025/07/07 23:17:01時点 Amazon調べ-詳細)

本書がおすすめな人

  • 組織開発の全体像を体系的に学びたい人
    ツボ形式で段階的に理解を深められる構成です
  • 人事・人材育成担当として組織改善に取り組んでいる人
    実践に役立つヒントやツールが具体的に紹介されています
  • マネジャーとしてチームづくりに悩んでいる人
    “人と人との関係性”へのアプローチがわかります
  • 組織の文化や価値観を見直したいと感じている経営者
    企業理念や対話型開発の考え方が参考になります
  • 組織に属するすべてのビジネスパーソン
    自分の言動が組織にどう影響しているかを再認識できます

まとめ

『図解 組織開発入門』は、複雑で難解に思われがちな「組織を良くする方法」を、誰にでも理解しやすく、実践しやすい形で教えてくれる貴重な一冊です。制度やルールではなく、人の関係性に焦点を当てるこのアプローチは、現代の多様で複雑な職場にこそ必要だと感じました。「組織ってなんだろう」と感じたとき、手に取ってほしい一冊です。

created by Rinker
ディスカヴァー・トゥエンティワン
¥2,860 (2025/07/07 23:17:01時点 Amazon調べ-詳細)

電子書籍を読むならAmazon Kindle Unlimitedがおすすめ

Kindle Unlimitedとは、Amazonが提供する電子書籍読み放題サービスです。

Kindle Unlimitedの料金は、月額980円(税込)で利用でき、30日間の無料お試し期間があります。技術書であれば、1冊1,000円以上する本が多いため、1冊読むだけで月額料金の元を取ることができます。

さらには500万冊以上の電子書籍が読み放題です。初回30日間は無料体験があるので合わなかったら無料期間中に退会してしまいましょう。

移動中や作業中に読書するならAudibleがおすすめ

Audibleは、Amazonが提供するオーディオブックおよびオーディオコンテンツの配信サービスです。

書籍の朗読版(オーディオブック)や、ポッドキャスト、オリジナルの音声コンテンツをスマートフォンやタブレット、PCなどで聴くことができます。本を読む時間が取れない場合でも、通勤中や家事をしながら本を「聞く」ことができる。

Audibleの料金は、月額1500円(税込)で利用でき、30日間の無料お試し期間があります。サービスをお試しで使ってみて、合わなかったら無料期間中に退会してしまいましょう。

  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次