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【書評】 『世の中の真実がわかる! 明解会計学入門』 レビューと感想

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今回は『世の中の真実がわかる! 明解会計学入門』の書評をしていきます。

本書は、会計の知識をまったく持たない人でも「お金の流れ」や「世の中の仕組み」がわかるようになることを目指した、実用的でユニークな会計入門書です。専門用語をかみ砕いて解説しており、社会を読み解く“武器”としての会計を身につけることができます。

目次

書籍紹介

書籍名世の中の真実がわかる! 明解会計学入門
著者高橋洋一
出版社あさ出版
発売日2019年8月1日

概要

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本書は、会計学を「社会人に必要な基礎リテラシー」として位置づけ、数字に苦手意識を持つ人にもやさしく会計の仕組みを解説する入門書です。元財務官僚であり、会計や金融に関わる実務経験も豊富な著者が、複式簿記、財務諸表の読み方、企業や国の財務の見方まで、ストーリー仕立てで解説しています。

冒頭から「数学・語学・会計は、世界の見え方を変える記述言語」と語る著者の視点は、単なるお金の計算技術にとどまらず、会計を通じて社会の仕組みや裏側まで見えてくるという、非常に本質的なメッセージが込められています。とくにBS(貸借対照表)やPL(損益計算書)の具体的な読み方は、初心者でも実感しやすく、「企業の本当の顔」を読み解く力が自然と養われていきます。また、新聞社やテレビ局の会計構造、国の財政、仮想通貨まで幅広いテーマを扱い、会計の視点で世の中を再発見する楽しさも味わえます。

本書を読むことで得られること

  • 会計の基礎を文系でもわかりやすく学べる
    複式簿記や財務三表といった基礎知識が、身近な例で丁寧に解説されており、スムーズに理解できます。
  • 企業の実態を財務書類から読み取る力がつく
    BSやPLのどこに注目すべきかが具体的に説明されており、数字を読む視点が身につきます。
  • 日本の財政や金融の仕組みを理解できる
    国の借金や日銀との関係といったテーマを会計的に読み解く章があり、ニュースの見方が変わります。
  • “数字の裏”を読むリテラシーが養える
    表面的なデータに惑わされず、なぜそう見えるのかを会計の視点で判断する力が身につきます。
  • 社会の構造を会計という言語で読み解けるようになる
    お金の流れから、人や組織、権力の関係性が見えるようになるという本質的な理解が得られます。

本書を読んだ感想

会計の入門書と聞くと、どこか退屈で難しそうという印象が先立ちますが、本書はまったく異なる読書体験を提供してくれました。とくに冒頭の「会計はお金の流れを誰にでもわかるようにする記述言語である」という表現が印象的で、以降のページを読むモチベーションになりました。BSやPLといった基本的な財務諸表も、単なる定義ではなく「なぜ必要か」「どこを見るべきか」という視点で語られており、自然と読み取る力がついていく構成になっています。

また、新聞社や国の会計構造を例にした章は、知的好奇心を刺激される内容で、会計が単なる数字の世界ではないことがよく伝わってきました。著者の実体験も交えながら書かれているため、リアルで説得力もあります。会計初心者にとってはもちろん、会計を学び直したい社会人にも非常に有益な内容だと感じました。

本書の評価

★★★★★

専門用語を排除しつつも、本質にしっかり踏み込んでいる点が高評価です。会計という言語を通じて、社会の裏側まで見えるようになる体験ができる一冊。入門者にとって最適な導入でありながら、再読にも耐えうる深さがあります。

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本書がおすすめな人

  • 会計初心者の方
    基本用語から丁寧に解説されており、安心して読み進められます。
  • 社会の構造を理解したい方
    お金の流れを通じて、人や組織の動きが見えるようになります。
  • 数字や財務諸表に苦手意識がある方
    難しい数式を使わずに、視覚的・直感的に理解できます。
  • 経済ニュースを深く読み解きたい方
    メディアで語られる「国の借金」や「内部留保」に惑わされなくなります。
  • ビジネスや投資に興味がある方
    企業分析や投資判断に役立つ視点が手に入ります。

まとめ

『世の中の真実がわかる! 明解会計学入門』は、会計を「知識」ではなく「道具」として活用するための第一歩を与えてくれる実践的な入門書です。数字に苦手意識がある人でも、安心して読み進められる親切な構成でありながら、読み終わる頃には社会を見る目が変わっていることに気づくでしょう。まさに、会計という“新しい眼鏡”を手に入れることができる一冊です。

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